更年期、実はただの栄養失調かも!「新型栄養失調」にご用心

病院へ行く前に治したい不調

更年期は、女性の閉経時期(個人差はありますが、50歳前後)をはさんだ前後10年間(一般的に45歳から55歳)に起こる心身の不調のことをです。

その症状は実に数百種類とも言われています。

代表的な症状
のぼせ、ほてり、発汗、
代表的な症状はホットフラッシュと呼ばれる症状です。特に運動したわけでもないのに、急にカーッとほてってのぼせたり、寝汗でパジャマがぐっしょり濡れてしまったりすることもあります。

また、手足の冷え、だるい・疲れやすい、眠れない、クヨクヨ・憂うつ、イライラ、頭痛、動悸、肩こり、関節の痛み、めまい、耳鳴り、物忘れ・記憶力の低下、腟の乾燥・性交痛、吐き気など。

主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し、ホルモンバランスが崩れることで不調を感じます。

しかし、その根本には体内のミネラルバランスが大いに関係しています。

更年期うつ

更年期の症状のうち、多くの方に見られるものの一つが「更年期うつ」です。
閉経後の鬱状態は、マグネシウム不足と銅の過剰摂取が大きな要因と考えれています。

そのほか血清コレステロール値が低い抗酸化作用が弱い、朝起きた時に成長ホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の値が低い

このような状態にある時、良質な脂質の摂取不足を理解しましょう。

えごま油、くるみ、青魚などに含まれる「n-3系脂肪酸」の摂取量が少ない方は要注意です。

ストレスと更年期

更年期にさまざまな症状が現れる最大の原因は、女性ホルモンの減少とゆらぎです。
それに加えて、なりやすい性格や環境のストレスも影響します。

真面目で頑張り屋、神経質、完璧主義といった性格の人は、更年期の症状を感じやすい傾向にあると言われています。また、この時期の女性は、仕事や子育て、子どもの巣立ち、介護など環境のストレスも多く存在します。そうしたストレスが大きいと、更年期の症状が重くなることが知られています。

更年期症状を楽にするおすすめの食べ物

更年期症状を悪化させてしまう要因は「栄養失調」であると冒頭でお話しさせていただきましたが、
マグネシウム不足は最も注意したいポイントです!
下記にマグネシウムを多く含む食材を紹介します。

おすすめの食べ物
昆布(こんぶ)、ひじき、青のり、わかめなどの海藻類、
そば、とうもろこし、くるみ、アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツなどのナッツ類

マグネシウム不足傾向のある方は他にも下記のような症状があることがあります。

倦怠感、疲れやすい、高血圧、集中力の低下、こむらがえり、筋力の低下など

チェックポイント!
マグネシウムが不足すると「便秘」にもなりやすくなります。
便秘薬にはマグネシウムが含まれていることが多いです。
なるべく食物からマグネシウムを上手に摂取できるといいですね。
マグネシウム不足は関節炎なども引き起こす可能性がありますので積極的にとりたい栄養素です。

10人十色の更年期症状

誰にでも訪れる更年期。
しかしその症状は本当に様々です。
本人の性格や生活環境、ストレスも深く関係しています。

ひかり健康相談所ではカウンセリングも重要な役割を果たすと考えます。
必要に応じて、睡眠に関するセラピーをしたり、自律神経を整えたりしながらそのほかの症状に合わせたホメオパシー薬などをお選びすることも可能です。
一人ひとりの症状に合わせて対処法を使い分けながら、その人に合った“オーダーメイド”の健康法を探していきます。

更年期障害によって家庭でも職場でもうまくいかなくなってしまった
42歳女性のケース

 3年ほど前に子宮筋腫の治療で、子宮・卵巣・卵管を摘出。その結果、エストロゲンの分泌がなくなり、「だるい」「頭痛」「どうき」「イライラする」などの更年期症状が急激に現れ、日常生活に支障が出始めました。職場では、仕事が忙しくなったことも重なって、思考の整理が出来きなくなり、以前のように仕事がこなせなくなってしまいました。

さらに、家庭では夫との口論が増えてしまい、夜顔を合わせれば夫婦げんかをするようになってしまいました。息子との関係も悪化して、息子の全てが気に入らなくなり、イライラが抑えられずについつい息子に怒鳴り散らしてしまうようになっていました。

ある日、親友から「そんなに辛いんだったら誰か専門家に相談してみた方がいいんじゃない?」と言われ、その時、自分が自分ではないと気付き、病院を受診。更年期障害と診断されました。 そこで思い切って周りに「更年期でつらい」ことを伝えることにしました。

職場には「更年期障害で業務に配慮が必要」という医師からの書類を提出。上司などの理解が得られ、勤務などで配慮してもらえるようになりました。 息子にも「自分は更年期障害でつらい」と伝え、理解してもらうように努めました。

「私は運良く先生に相談することができてよかった。あの時の私はなんでも自分で解決しようと全てを抱え込み、できない自分を責めていました。周りの人に自分の状況を理解してもらおうとする努力は絶対にした方がいい。そしてこのタイミングこそが、自分の体を深く知るチャンスだった。」白木さんはこのように当時の状況を振り返っていました。

特に更年期時期は、育児や仕事、介護などで忙しい年代。そのため知らない間に我慢を重ね、気づいた頃には悪化しています。
大切なことは、「分かってくれない…」と、ため込むのではなく、自分から「いま自分は更年期の症状がひどいんだ」ということをしっかりと伝えることみんなのために時間やお金の節約をして自分を粗末に扱わない。ことです。

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